地域で活躍する修了生

藤田章弘(2006年 既修者コース修了)
横浜弁護士会所属(新60期) 藤田・戸田法律事務所

少人数ならではの人の輪を存分に生かそう

YNU法科大学院では、少人数授業が行われていますが、特に私たち1期既修は11人と少数でした。先生の講義を一方的に聴くのではなく、先生と学生が一緒に議論するという授業で、積極的に授業に参加しながら理解を深めることができました。先生との距離も近く、わからないところを気軽に質問できました。1期既修のメンバーが全員司法試験に合格したのも、アットホームな学習環境でお互い励まし合いながら勉強することができたのが大きな要因だと思います。

YNUで培った人の輪がかけがえのない財産に

私の主な仕事内容は、交通事故、不動産関係、自動車関係、会社関係、相続等の一般民事を取り扱っています。ロースクールの実務家教員の先生方とは、事件を共同受任したり宴会で楽しんだり、現在でも公私にわたりおつきあいさせていただいています。同期や後輩とのつながりもお互い大切にしています。横浜で仕事をするうえで、YNU法科大学院の人の輪は大きな財産となっています。

合格に必要な理解度がつかめる
アカデミックアドバイスと校友会

YNU法科大学院には、学業面や生活面について先生や合格者に相談することができる「アカデミックアドバイス」制度があります。卒業生と在校生で組織する「校友会」でも、合格者による学習サポートを行っています。合格するためにどの程度の理解が必要なのかをつかむためには、合格者と直接話して自分で感じることが一番です。少人数で先輩と後輩のつながりが強いYNU法科大学院は、合格者の協力体制も整っています。

※所属や肩書は、掲載当時のものになります。(2013年4月)

Profile
慶応大学法学部法律学科卒。YNU法科大学院に入学し、2006年既修コース修了、翌年司法試験最終合格。 横浜弁護士会所属(藤田・戸田法律事務所)



思い出の品
実務家教員の先生から合格祈願としていただいた太宰府のお守り。今でも大切にしている。

Q&A
Q1. YNUを選んだ理由は?
A1. 地元の法科大学院だから
地元で評価が高く親近感があった。通学時間も短い。
Q2. YNUで学んだことが、試験にどう役に立ったか?
A2. 初めて見る問題にも対応できた
議論の盛んな双方向授業で思考力が鍛えられた。
Q3. 弁護士の仕事についてどう感じるか?
A3. 依頼者に寄り添い、気持ちの負担を軽減する仕事
紛争は誰でも嫌なことですが、その解決をお手伝いし、納得して次のステップに進んでいただきたい。

許 明香(2011年 未修者コース修了)
熊本県弁護士会所属(新65期) アロウズ法律事務所勤務

YNUで身につけた原点回帰の思考法が
複雑に絡み合った事実をときほぐす

平成24年に司法修習を終え、法テラスのスタッフ弁護士として熊本に赴任し、現在は熊本で開業しています。法テラスに在籍中は、刑事国選事件と民事扶助事件が中心業務でした。
YNU法科大学院で出会った実務家教員に、弁護士とは依頼者のストレスを代わりに引き受ける仕事であると教わりましたが、刑事国選事件や民事扶助事件は、まさにその言葉通りだと実感しています。

また、実際の事件は、法科大学院で勉強する教材と違って、解決への道しるべが何もない状態で手元にやってくるため、何を検討すればよいのかさっぱりわからないときがあります。そんなときこそ、民法演習で繰り返し行ったことを思い出して、必ず条文と制度趣旨に立ち返るようにしています。そうすると、複雑に絡み合った事実がほどけていくことがあります。困ったときは原点に立ち返るという思考方法、当たり前だけど一番大切なことをYNUでしっかりと身につけることができ、本当によかったと思っています。

※所属や肩書は、掲載当時のものになります。(2016年3月)

渡辺翔太(2011年 未修者コース修了)
横浜弁護士会所属(新65期)所属 横浜綜合法律事務所勤務

実際の案件を元に積み重ねた実践力や
少人数演習の討論の重要性

私は、各種訴訟案件や、顧問先からの会社法・労働法等に関する法律相談を担当しています。弁護士になったばかりの頃、顧問先の企業から、株式と相続についての法律相談がありました。会社法の条文を開くのは久しぶりでしたが、まさに3年次の商事法務演習で学んだ内容だと思い出し、回答することができました。YNU法科大学院では、実際の記録をもとに課題を作成し、それを用いて授業を行っています。その積み重ねによって、司法試験合格のためだけではなく、実務で生きる形で法律の知識を身につけることができたのだと気づきました。

また、ボスの法律相談に同席するたびに、弁護士とは依頼者あっての仕事だということを学んでいます。法律の仕組みを正確に伝えることはもちろんですが、依頼者が何を望んでいるのかを感じ取り、それに合った回答をすることが求められます。その点でも、少人数の演習の授業で、先生方や友人と討論をした経験が生きていると思っています。
勤務を開始してまだ4ヶ月ですが、実務を見据えて授業が行われていたことを実感する日々が続いています。

※所属や肩書は、掲載当時のものになります。(2013年4月)


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