直近の合格者の声

村瀬 敬太(2016年 未修者コース修了)
司法修習生

純粋未修者でも司法試験を目指せる

私は、慶應義塾大学を卒業し、横浜国立大学法科大学院に入学しました。学部時代は、経済学や経営学を専攻し、法律学とは全く無縁の学生生活をおくってきました。私は、学部の卒業論文を製作する中で法律学に興味を持ち、法科大学院の入学を決めました。ですから、私は法科大学院に入学するまで、六法全書を開いたことすらなく、いわゆる純粋未修と言われる状態で法科大学院に入学しました。

横浜国立大学法科大学院(以下、「本学」と言います。)の特徴には様々なものがありますが、その中でも特筆すべき点として、未修者教育に力を入れている点を紹介しようと思います。本学のカリキュラムでは、1年次に基本七法をしっかりと学ぶことになります。1年次の授業では、講義スタイルが中心となり、基礎から徹底的に学習していくことになります。法律学を全く勉強したことがない学生にとっても理解しやすいように、レジュメや使用教材なども工夫されており、未修者に配慮された授業が展開されます。もちろん、講義スタイルの授業といっても、双方向型の授業ですから、学部の授業とは異なり緊張感のある授業が展開されることになります。
1年次に身につけた基礎的な学力を基にして、2年次以降の演習科目や法律実務科目に臨むことになり、そこで応用的かつ実務的な力をつけていくことになります。このように、本学では段階的に学習を進めることができるようにカリキュラムが設定されているので、未修者の学生も無理なく学習を進めることができます。

そうは言っても、純粋未修者が法学部を卒業した学生や司法試験予備校に通っていた学生に追いつくことは簡単なことではありません。自学自習をして授業に備えることが基本になりますが、自学自主にも限界があります。誰かに相談し、アドバイスをもらうことは学習の道筋を立てる上で非常に重要なことになってきます。その点、本学ではOB・OGによるサポート体制が充実しており、在学生の学習を積極的にサポートしてくれています。私は、在学中5人の学生で自主ゼミをしていましたが、そこには毎週OGの弁護士の先生が参加してくださっていました。起案に対するコメントや学習アドバイスは大変参考になりました。
本学では、OB・OGによる待機チューター制度が用意されており、いつでも気軽に疑問点を解消したり、勉強の悩みを相談に行ける体制が整えられています。このような制度を利用することで、純粋未修者でも、なんとか授業についていくことができます。

このように、本学では、他学部出身の純粋未修者も積極的に受け入れていますので、様々なバックグラウンドを持った多様な学生が集まっています。私は、このような学生たちと共に学び・議論する中で多角的な視点を養うことができたと考えています。多角的な視点を持ち、柔軟に物事を考えることは法曹の世界に入ってからも必ず役に立つものだと思います。本学では、このように多様な学生が集まっていますから、純粋未修であっても決して肩身の狭い思いをしなくてもいい点も、本学の特徴かもしれません。

純粋未修で司法試験に挑戦する人の数が年々減少してきていると聞きます。これまで法律学と全く接点がなかった人でも、少しでも法曹界に興味を持つ人がいれば、本学を覗いてみてはどうでしょうか。本学では、純粋未修でも司法試験を目指せる環境が整っています。

※所属や肩書は、掲載当時のものになります。(2017年7月)

 

中村 望(2016年 未修者コース修了)
司法修習生

法学部のない大学で

私は横浜国立大学経済学部法と経済コースを卒業し、そのまま法科大学院に進学して、なんとか1回目の受験で司法試験に合格することができました。
正直に話すと、私は法科大学院に進学する際に横浜国立大学の法科大学院にするか迷いました。というのも、横浜国立大学には法学部がありません。
そのような大学で、自分の目指している司法試験に合格することができるのかどうか不安に感じたからです。
結果的に私は司法試験に1回で合格することができ、横浜国立大学を選んでよかったと心から思い感謝しています。

私が本法科大学院についてオススメするポイントは3つあります。
1つ目は、少数精鋭の教育体制と24時間利用できる自習室によって、とてもよい勉強環境が確保できることです。 大手のロースクールとは違い、授業を持っている先生であれば、学生の顔を全員認識するのが通常ですし、そのおかげで先生と学生の距離も縮まり、質問や相談もしやすいです。 また、自習室が24時間利用できるので、学生は自分の時間、生活リズムに合わせて勉強することができます。
2つ目に、未修者の教育に力を入れていることがあります。この点は、私が懸念していた法学部がないことが、かえって未修者の教育に力を入れることにつながっているようです。 私が聞きに行った入学説明会で、未修者の合格率が高いということを聞いたことは、私が本法科大学院に入学する大きな動機になりました。
3つ目は、修了生や神奈川県弁護士会の方々によるバックアップ体制があることです。受験に関してのみならず、試験に合格した後もつながりが続くことで、様々な助けをもらえます。

このような環境に身を置いて、3年間勉強を続けることで、司法試験に1回で合格することができたのだと思います。 本法科大学院は、本気で合格しようと勉強している者を合格させることのできる大学院です。 合格するために本気で勉強する気があるなら、本法科大学院への入学をぜひ検討してみてもらいたいと思います。

※所属や肩書は、掲載当時のものになります。(2017年6月)

黒川 祥(2015年 未修者コース修了)
司法修習生

横浜国大に育てられました!

私は横浜国立大学の経済学部の「法と経済コース」から、法科大学院未修者コースに進学し、1度目の受験で司法試験に合格しました。 私がYNU法科大学院を選んだ理由は、未修者教育に熱心であることと、少人数教育で丁寧な指導が行われていることです。

入学当初は勉強についていくだけで大変でしたが、次第に慣れてくると、同級生と共に法律を学ぶことが楽しくなりました。
先生方との授業も当初は活かしきれていませんでしたが、徐々に対話を通して深く学ぶことができるようになりました。
また先輩方とのつながりが強いことが、予想外の幸運でした。実際に司法試験に合格した先輩方の話を聞くことで、答案の書き方のみならず、モチベーションの点でも大いに力づけられました。

さらに、どこの法科大学院の生徒であろうと、基本的には学校の勉強に加えて自学自習を行うことが不可欠です。 その点、本学は横浜の中心地から少し離れていますが、緑に囲まれ落ち着いた環境で集中して勉強することができました。

以上のような点から、私は1度目で司法試験に合格したと実感しているので、法科大学院進学を検討されている方に候補の一つとしてお勧めします。
特に私の知る限り、学部から本学法科大学院に進学された方の合格率は高いので、本学の学部生の方にもYNU法科大学院をぜひ検討してもらいたいと思います。

※所属や肩書は、掲載当時のものになります。(2016年2月)

菅原 崇(2015年 未修者コース修了)
司法修習生

1回目の受験で合格することを目標に

私は理系の総合職として(株)明治で十数年勤務し、横浜国立大学の法科大学院未修者コースに入学しましたが、それまで六法を開いたこともない純粋未修の状態でした。当初私は、未修者コースは全員が純粋未修者であり、法律を基礎の基礎から授業で教えてもらえ、司法試験に合格する方法も教えてもらえるものだと考えていましたが、実際は同期入学者の9割近くが法学部出身者であり、純粋未修者は3名、理系出身者は2名しかおりませんでした。
講義が開始になると、初回から内容がよく理解できない状況でした。いくら予習しても、そのような状態が数ヶ月間続き、1回で合格するためにはどうすればいいのか、方法も分らず焦りが募るばかりで、途方に暮れていました。

その後も右往左往しながら勉強を続けていました。本法科大学院には、多くの合格者の方々に学習相談や学習指導をお願いすることができる環境があったので、自分で積極的に数十人の諸先輩方にアポイントをとり、司法試験に合格するための学習方法についてアドバイスをいただくことができました。
司法試験に合格するための学習方法は、人それぞれであり、様々なアプローチがあると思います。多くのアドバイスを受けることができれば、その中から自分に合った勉強方法を発見することができるはずです。加えて、私は、複数の合格者や弁護士の先生方から、毎週のように学習指導を受けることができました。その結果、2年生になる頃には、勉強を軌道に乗せる事ができ、成績も安定してきました。このような環境が作れ、適切な努力ができると、自分が合格へ向かって真直ぐ向かっていることが実感できるようになってきます。そうすると、勉強のやり方に起因する焦りはなくなり、勉強に集中できるようになりました。

また勉強には、メリハリが大切だと思います。勉強が軌道に乗ってからは、時には同級生と会食したり、遊びに出かけたりして、学生生活を楽しむめるようになりました。勉強にメリハリをつけるコツは、遊ぶときは徹底して遊び、勉強するときは徹底して勉強することだと思います。そして、勉強を継続していると、必ずスランプに陥る時期が何度かあると思います。そのような時には、私は、丸一日勉強せず、遊びました。そして、丸一日遊んだ後は、絶対に諦めない!必ず一発で合格する!!と自分に言い聞かせて、再び勉強をするようにしていました。
このような努力を継続した結果、努力に裏打ちされた自信のようなものが形成され、試験本番では勉強してきたことを答案に反映させることができれば「きっと合格できるはず!」と落ち着いて試験に臨むことができました。その結果、無事に1回目の受験で合格することができました。

本法科大学院は、1回目の受験での合格率は高い方ではありませんが、1回目の受験で合格しようと適切な努力をしている方は、高い確率で合格していると感じています。また、そのような方は、仮に1回目の受験で不運にも不合格となってしまった場合でも、1回目の試験に全力投球していた蓄積により、2回目の受験で合格する傾向にあると思います。
本法科大学院は、必ず合格したいとの目標をもって努力を惜しまない方をサポートする体制が整っていますので、そのように考えている方にはお勧めだと思います。そのような方は、入学後、積極的に多くの合格者に連絡をとり、アドバイスを受けると有意義だと思います。

※所属や肩書は、掲載当時のものになります。(2016年2月)

大学サイトに菅原さんと学長インタビューが掲載中です→
「多様性のなかでいろいろな人が学び合う“学びの共同体”をめざして」

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