橋本:本学は、実務家教員の推薦・派遣や、エクスターンシップなど、神奈川県弁護士会のバックアップ体制が充実(▶4)していることでも知られています。
黒川:私は、神奈川県弁護士会が主催している個別指導会に2回ほど参加しました。実際の司法試験と同じ時間で、同じ形式の問題を解くことで、試験場でリアルに考えて答案を作成することの難しさがイメージできました。その後、神奈川県弁護士会に所属する弁護士の先生方にご指導いただき、改善方法や、相手により伝えるためのスキルを学ぶことができ、とても有意義でした。
橋本:研究者と実務家、両方の先生方から学べるメリット(▶5)は大きいです。理論をしっかり学びながら、実務家から相場観を学ぶ。論理的にはありえても、法律構成として「筋が悪い」という感覚は、仕事の中で必要なものです。私自身、法科大学院で学んだケーススタディが、今の仕事にとても生きています。先輩や神奈川県弁護士会の方々に、進路についての相談をする機会はありましたか?
粟野:神奈川県弁護士会の方から、横浜市内で弁護士を募集している事務所など、色々な情報をいただくことができました。
黒川:私は実務家教員の先生に、相談や情報提供をお願いして、希望する事務所に紹介状も書いていただきました。
橋本:私は、在学中実務家教員として教えて頂いていた先生のご紹介から就職が決まりました。在学中からのご縁がずっと続いています。10月に行われる就職支援会をはじめ、神奈川県弁護士会は就職サポートにも力を入れています。先輩や先生、弁護士会のネットワークは強力なので、ぜひ活用してほしいですね。
橋本:では、晴れて合格されたお二人から、これから司法試験の勉強を始める人にアドバイスをお願いします。
粟野:法科大学院では司法試験と無関係な選択科目を勉強することについて負担を感じたこともあります。でも、実際に合格してからそれらを自習する時間を作ることは困難です。先端科目(▶6)について専門家からしっかりと学べることは、法科大学院の価値のひとつだと思います。
黒川:予備試験でもロースクールでも、自分で学習することは絶対に必要です。本学の緑に囲まれた静かなキャンパスは、自習に集中できる環境(▶7)としては最適です。成功の秘訣は成功者に聞くのが一番。本学の法科大学院なら、すばらしい先輩方の指導を仰ぐことができると思います。
橋本:これから、どんな弁護士を目指したいですか?
粟野:法律事務所を訪れる人は、何かしらのつまずきを抱えている人です。その人たちの法律的な問題を解決することはもちろん、心も少しでも軽くなって帰ってもらえるような……そんな相談を受けられる弁護士になりたいです。
黒川:神奈川県弁護士会の先輩や研修所の教官から「弱い人の心がわかる弁護士に」と教わりました。法律に助けを求めたくても、声すらあげられない人も少なくありません。そんな人たちの気持ちが本当にわからないと、上っ面だけの法律相談になってしまいます。私自身も当事者意識をもって、その人とともに寄り添っていける弁護士を目指します。
橋本:本日はどうもありがとうございました。本学で学んだことを存分に活かして、社会や人々に貢献できる法曹として研鑽を続けましょう。また、法曹を目指している修了生や在校生を、引き続き全力で応援(▶8)してゆきましょう。
6:30 | 起床・家事 |
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8:30 | 図書館に移動 |
9:00 | 勉強(起案作成など) |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 勉強 |
18:00 | 帰宅・入浴 |
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19:00 | 夕食・家事 |
21:00 | 自宅で勉強(日中の勉強の復習) |
23:00 | 勉強終了 |
23:30 | 就寝 |
[演習]…司法試験にも絶対役立つ
商事法務演習や民事実務演習など、先生が教材を作ってくださる演習は、よく考えられていて、実践的。問題を解きながら重要な判例も確認できます。演習の講義のたびに、自分の理解度を思い知らされ、いい刺激になりました。
※本座談会は2016年12月16日に行われており、出席者のプロフィールは当日のものとなっております。
1 未修者の合格率が高いことも本学を選んだ理由のひとつ
2 修了者の先輩たちのサポートで司法試験のイメージをつかめた
3 神奈川県弁護士会のバックアップ体制が充実 / 成功の秘訣は成功者に聞こう
(▶4)神奈川県弁護士会の
バックアップ体制
神奈川県弁護士会から2名の弁護士を専任教員として迎え、実務教育の指導体制を強化。また、神奈川県弁護士会 がバックアップチームを結成し、最適な教材や教育法の開発などにあたっています。そのほか、学生のエクスターンシップなどを受け入れています。
(▶5)教員について
実務家教員は、神奈川県弁護士会の弁護士を中心に、法務省や最高裁から派遣された判事・裁判官も在籍。深い学識を備えた研究者教員と共に、熱意をもって法曹養成を行っています。
(▶8)修了生の方へ
勉強や進路の方向性に迷った場合には、遠慮せずに、母校に連絡してください。修了生弁護士も交えて、一緒に方向性を考えましょう。
(ご連絡は大学院学務係まで)
MAIL : int.gakumu-allynu.ac.jp
メールを送信する際には@を入力してください。