念願の法曹の仲間入りを果たした先輩たちは、YNU法科大学でどのように学び合格したのか。
藤田章弘弁護士(1期既修)と中村恵美子弁護士(3期未修)を迎えて、
辛い時期の乗り切り方や合格サポートの伝統、今でも財産となっていることなどをうかがいました。
原田 最近手がけた仕事について簡単に紹介してください。
中村 私は昨年司法修習を終えた弁護士なのですが、先日初めて国選弁護人として刑事事件を担当しました。
石渡 国選弁護人として初めて扱う事件はいかがですか。
中村 初めての刑事事件ということもあって、最初の接見はとても緊張しました。状況から、被告人の主張が裁判で認められるのは難しいと思いましたので、その点をわかりやすく説明しました。納得してもらえていたら良いのですが。。
原田 藤田さんは、弁護士5年目ですね。被告人が正直に話さなくて困ったりしませんか。
藤田 「私はあなたの味方だから本当のことを言うように」と伝えますが、それでも都合のよい話をされて、あとでつじつまが合わなくなることがあります。当初、嘘をつくこと自体は仕方ありませんが、真実を話そうと思わせ、裁判でその事実を逆に有利に利用できるかどうかが腕の見せ所です。そのためには、被告人との信頼関係を上手に築くことが重要です。
石渡 過去に担当した事件で印象に残っている事件は、どんな事件ですか。
藤田 強盗致傷の裁判員裁判の事件です。ほぼ実刑かと思われましたが、被害者との示談を成立させ、本人の良い情状を引き出した結果、保護観察付執行猶予の判決になりました。
原田 被告人には藤田さんの気持ちが通じたと思いますか。
藤田 本当のところはどうかわかりませんが、通じたと思いたいですね。
石渡 判決については、どう思いますか。
藤田 執行猶予が取れてよかったと思いますが、彼がその後どういう生活をするのかはわかりません。事件をきちんと受けとめて、よりよい人生を送ってくれればと願っています。

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PROFILE
原田 一明
原田 一明
教授
専門分野:憲法
原田 一明
石渡 哲
前教授
専門分野:民事訴訟法